世界を魅了する新しいパフォーマンス ― 韓国発「HADOリズム」とは?
ARスポーツ「HADO」が、スポーツとエンターテインメントの垣根を越えた新たな表現として進化を遂げています。その名も 「HADOリズム」。現在韓国で行われているこの取り組みは、HADOの動きを複数人で揃えて行う、まるで集団ダンスのようなステージパフォーマンスで、今世界中で注目を集めています。
HADOリズム誕生の背景
韓国では、HADOを教え始めた当初、標準化された動きのルールはなく、機能的な側面にしか注目できませんでした。しかし「技術的な正確さを教えるだけでは成長に限界がある」と気づいたことから、HADOの動きを体系化し、書籍化へと発展。その総ページ数は約300ページ、4〜5巻に及びます。
HADOの動きは戦術的に役立つだけでなく、体力強化にもつながるよう設計されています。この蓄積がHADOリズム誕生の土台となりました。
HADOリズムが最初に披露されたのは、上海で開催されたHADOワールドカップでした。
現在では、選手たちは週2回のトレーニングの中でHADOリズムを取り入れています。軽いウォームアップから始まり、フィジカルトレーニングを経て、その後HADOの試合練習へと移行。HADOリズムはプレーヤー育成の基盤として定着しつつあります。
HADOリズムの成果
初心者は基礎動作から学び、次に技術的な動き、さらに応用動作へと進みます。最終的には、自分だけのスタイルを確立し試合に活かすことができます。
リズムに合わせることで、きつい運動でも楽しみながら取り組めるのも大きな魅力です。拡張現実と実際の身体動作のギャップで生じる「ぎこちなさ」をクールでスタイリッシュな動きへと変えるHADOリズムは、子どもたちにとってはまるでアイドルのダンス練習のよう。夢中になって取り組む姿が各地で見られています。
韓国での展開とショーケース
韓国では、HADOリズムは地域センターで練習され、その成果は「HADO Korea Cup」でパフォーマンスとして披露されます。優れた動きを見せたプレーヤーや、演出に貢献したメンバーが選抜され、さらに「韓中日ジュニアカップ」など国際舞台でもパフォーマンスを行います。
まさに、スポーツとショーマンシップが融合した新しいエンターテインメントといえるでしょう。
今後の展望
韓国には高度に発展したアイドル文化が根付いています。この文化とHADOリズムは親和性が高く、今後はさらなる研究開発が予定されています。
HADOはスポーツであると同時に、観客を魅了するエンターテインメントであるべきだという考えのもと、HADOリズムはその「エンタメ事業の号砲」として位置づけられています。
今や動画を通じて世界中で話題となっているHADOリズム。スポーツのトレーニングでありながら、ステージパフォーマンスとして人々を魅了する新しい文化が、韓国から世界へと羽ばたこうとしています。