一体感を生むeスポーツ! 世代も部署も超えて楽しめる、社内イベントの新しいカタチ
飲み会や運動会だけじゃ物足りない!――そんな社内イベントに新風を吹き込むのが「eスポーツ」です。ゲーム感覚で誰もが参加でき、観るだけでも盛り上がれる次世代の交流スタイル。世代も部署も超えて、一体感を生む最強のカードを紹介します。
そもそもeスポーツとは?
近年、急速に注目を集めている「eスポーツ」。その定義は「Electronic Sports(エレクトロニック・スポーツ)」の略で、コンピューターゲームやビデオゲームをスポーツ競技として捉え、プレイヤー同士が腕前を競うものを指します。
競技タイトルは多岐にわたり、格闘ゲーム、レースゲーム、パズルゲーム、スポーツゲーム、シューティングなど幅広いジャンルがあります。日本で馴染み深い例を挙げれば、「ストリートファイター」「VALORANT」「ぷよぷよ」など。いずれも、老若男女問わず楽しめる人気のタイトルです。
eスポーツの特徴は、従来のスポーツに比べて年齢や体力に左右されにくいこと。反射神経や戦略性、チームワークが試される一方で、身体的なハンデを感じにくいため、多様な人材が公平に参加できるのが魅力です。
社内イベントとeスポーツが注目される背景
企業にとって社内イベントは、社員同士の交流やモチベーション向上に欠かせないものです。しかし、近年は飲み会や定番イベントへの参加率の低下や社員の温度差が課題になっています。さらにリモートワークの定着によって、社員同士が直接顔を合わせる機会が減少。部署や世代を超えた交流の場をつくるのが難しくなっています。その結果、コミュニケーション不足や組織の一体感の希薄化という問題が浮き彫りになっています。
こうした状況に対して、「新しい」「誰でも参加できる」「オンラインでも開催可能」 という条件を満たすeスポーツは、社内イベントの新しい切り札として注目されているのです。
ARスポーツという新しい選択肢
eスポーツと並んで近年注目されているのが「ARスポーツ」です。
1. ARスポーツとは?
AR(拡張現実)技術を活用し、現実の身体活動とデジタル演出を融合させた新感覚のスポーツです。専用のゴーグルやタブレットを通して、仮想のエフェクトやボールが現実空間に重ね合わせられ、従来にはない体験が可能になります。
2. 代表的なARスポーツ
HADO
未来のドッジボール「HADO(ハドー)」。専用のゴーグルとアームセンサーを装着すれば、目の前にエナジーボールが出現! 手を振って放つ必殺ショットや、シールドを駆使しての攻防戦はまるでゲームの世界に入り込んだよう。試合は80秒間、全力疾走と瞬時の判断が勝敗を分けます。子どもから大人まで、性別や体格差を超えて楽しめるのも魅力。いまや世界36カ国に広がり、国際大会も開催される“最先端スポーツ”。スポーツとテクノロジーの融合を体感できる。
HADO https://hado-official.com/
CYBER BOCCIA
パラスポーツ「ボッチャ」をARで拡張。「誰でも主役になれるスポーツ」がコンセプトのCYBER BOCCIA(サイバーボッチャ)。ルールはシンプルで、白いジャックボールに自分のボールを近づければOK。ここにセンサーやデジタル演出を加えることで、得点が一瞬で表示され、音や光が盛り上げてくれます。観る人もワクワクする仕掛けが満載。誰もが同じフィールドで楽しめる“ユニバーサルスポーツ”。福祉や教育の現場でも導入が進み、世代を超えた交流を生み出している。
詳しくはこちら https://cyber.1-10.com/#1
3. ARスポーツの魅力
ARスポーツは、eスポーツに比べて「体を動かす要素」が強く、運動不足解消や健康経営の一環としても注目されています。また、映像演出が加わることで観戦映えし、イベント全体の盛り上がりに直結します。
社内イベントにeスポーツ&ARスポーツを取り入れるメリット
1. チームワークの強化
協力型のeスポーツやARスポーツでは、役割分担や声掛けが自然と発生します。普段接点の少ない社員同士が「勝利」という共通目標に向かって協力することで、業務以上に強いチーム意識を築けます。
2. 世代や体力を超えた公平性
従来の運動会やスポーツ大会では、どうしても体力差や年齢差が影響します。しかしeスポーツやARスポーツでは、初心者や年齢の高い社員でも活躍できるシーンが多々あります。「普段は目立たない人がヒーローになる」瞬間が生まれるのは大きな魅力です。
3. 準備が簡単で安全
体育館や運動場を借りる必要がなく、基本的にはゲーム機やモニターがあれば開催できます。ARスポーツの場合も専用施設を利用できるため、運営側の負担は大きくありません。さらに、ケガや事故のリスクが低いため、安全面でも安心です。
4. 観戦者も楽しめる
eスポーツもARスポーツも「観て楽しめる」点が大きな特徴です。大画面に映し出すことでプロスポーツのような臨場感が生まれます。さらに実況や応援企画を取り入れれば、観客が主体的に関われ、会場全体が盛り上がります。
5. リアル・オンライン両方に対応
eスポーツはオンライン環境でも実施可能。ARスポーツは体験型なのでオフラインが中心ですが、ライブ配信を併用すればハイブリッド形式での開催も可能です。リモート社員も含め、全員を巻き込めるのは現代の社内イベントにおいて大きな価値です。
社内イベントにおすすめのeスポーツ タイトル
1. VALORANT(FPS / TPS)
ライアットゲームズが開発した5対5のタクティカルFPS。各キャラクターには特殊スキルがあり、銃撃戦だけでなく戦略的なスキル運用も勝敗を分ける要素。競技シーンは世界的に盛り上がり、日本でもプロリーグ「VCT」が開催されている。瞬時の判断力やチームワーク、戦術理解が求められるeスポーツの代表格。
2.リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)(MOBA)
5人1チームで戦うMOBAの金字塔。マップ上で敵拠点を破壊することを目指し、戦略性と瞬間的なプレイが融合する。150体以上のチャンピオンが存在し、毎試合異なる展開が生まれる点が魅力。世界大会「LoL Worlds」は数千万人が視聴するほど人気が高く、日本でもLJLというプロリーグが盛ん。
3.ストリートファイター6(格闘ゲーム)
カプコンが手がける世界的格闘ゲームシリーズの最新作。初心者にも遊びやすい「モダン操作」や新バトルシステム「ドライブゲージ」が導入され、深みのある駆け引きが魅力。世界大会「Capcom Cup」や「EVO」での熱戦は観客を大いに盛り上げる。日本からも強豪プレイヤーが多く参戦し、競技シーンを牽引している。
4.Apex Legends(FPS / バトルロイヤル系)
最大60人が入り乱れる3人チーム制のバトルロイヤルFPS。キャラクターごとに異なるアビリティがあり、立ち回りや連携力が試される。短時間で激しい展開が繰り広げられるため、観戦映えも抜群。国内外で大会が盛んに行われ、日本チームが世界大会で好成績を残すなど注目度が高い。
5.PUBG MOBILE(FPS / バトルロイヤル系 (スマホ))
PC版「PUBG」のモバイル向けタイトル。広大なマップで100人が最後の1人(またはチーム)になるまで戦う。モバイルならではの操作感があり、誰でも手軽に参加できるのが特徴。アジアを中心に人気が高く、賞金総額数億円規模の世界大会も開催される。日本でも学生から社会人まで幅広く楽しまれている。
6.オーバーウォッチ2(FPS / チームシューター)
6人編成から5人編成へと進化し、攻撃・防御・支援と役割分担が明確なチームFPS。テンポの速いゲーム展開と多彩なヒーローの組み合わせで戦術性が高い。公式リーグ「OWL」など国際的大会が注目を集める。eスポーツとしては戦略とアクションの両方を楽しめる点が魅力。
7.鉄拳8(格闘ゲーム)
バンダイナムコの人気格闘ゲームシリーズ最新作。高精細なグラフィックと新システム「ヒート」導入で攻防の駆け引きがさらに進化。世界大会「鉄拳ワールドツアー」では世界中のプレイヤーが腕を競い合う。日本はシリーズ発祥の地であり、トッププレイヤーも多数存在するため競技シーンの注目度が高い。
8.ぷよぷよeスポーツ(パズルゲーム)
国産パズルゲームの代表格「ぷよぷよ」を競技用に調整したタイトル。連鎖をつなげて相手におじゃまぷよを送り込み、相手フィールドを埋めれば勝利。シンプルながら奥深い戦術性があり、初心者から上級者まで幅広く楽しめる。国内では小学生大会からプロリーグまで展開され、日本独自のeスポーツ文化を築いている。
9.キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~(スポーツゲーム)
人気サッカーマンガ「キャプテン翼」を題材にしたモバイルゲーム。必殺シュートや個性豊かな選手たちを組み合わせ、自分だけのドリームチームを作り対戦する。戦略的な選手起用やスキル構築が勝敗の鍵となる。賞金制の公式大会も行われ、スポーツとゲームの融合を楽しめるeスポーツとして注目されている。
10. THE KING OF FIGHTERS XV(格闘ゲーム)
SNKが誇る対戦格闘ゲームの人気シリーズ。3人1組のチームバトル形式で、キャラ選択や順番の戦略も重要。独特のスピーディな攻防とコンボシステムが特徴で、世界中に熱狂的なファンを持つ。EVOをはじめとした国際大会でも採用され、日本や韓国を中心に強豪プレイヤーが活躍している。
実際に導入する際のポイント
1. タイトル選びはシンプルに
複雑なルールより、初めてでもすぐ理解できるゲームを選ぶのが成功のコツです。
2. 観戦演出を取り入れる
プロジェクター、大画面、実況役を用意するとイベント感が大幅にアップします。応援や予想クイズも効果的です。
3. 小規模から始める
いきなり全社規模ではなく、まずは部署単位のトライアルイベントから始めるとスムーズです。
4. 専門業者に依頼する選択肢
eスポーツ・ARスポーツイベントを企画運営する会社も増えています。ノウハウや機材が揃っているため、初めての導入には外部パートナーの活用も検討できます。
まとめ ― 次世代の社内イベントはeスポーツやARスポーツ!
新しい風を取り入れるなら、eスポーツやARスポーツは有力な選択肢です。社員同士の交流を深めるだけでなく、イベントそのものに新鮮さや活気を与えてくれます。特に、運動が得意でない人も参加しやすく、観戦するだけでも楽しめる点は大きな魅力です。社内イベントの一つの形として、eスポーツやARスポーツを取り入れてみてはいかがでしょうか。