Z世代と向き合う新人研修のつくり方

スマホとともに育ち、コロナ禍で学び方も人との関わり方も大きく変わった今年の新卒世代。わからないことはすぐ調べられる一方で、「背中を見て学ぶ」「叱られて強くなる」といった従来型の成長モデルには、必ずしも共感しない。彼らが重視するのは納得感と、「なぜやるのか」という意味づけ、そして「やった結果どう成長したのか」という自分自身の成長実感だ。そんな世代を迎える今、新人研修も転換点に立っている。教え込む場から、ともに働く土台をつくる場へ。では、これからの新人研修に本当に必要なものとは何か──そのヒントを、この先で掘り下げていく。
新人研修で必要になる3要素
1.社会人としての基礎
ビジネスマナー、報連相、時間管理、情報の扱い方など、どの業種でも必要になる共通言語を揃えること。ここが曖昧なままだと、本人も周囲も余計なストレスを抱えることになる。
2.仕事の全体像の理解
自分の業務が会社のどこに位置づいているのか、誰の役に立っているのかを知ることは、モチベーションに直結する。部分的な作業だけを切り出すのではなく、全体を俯瞰する視点を持たせたい。
3.安心して挑戦できる関係性づくり
失敗しても学びに変えられる、質問しても否定されない、そうした空気がなければ成長は止まってしまう。研修は、会社の文化を体感する最初の場でもある。
新人研修に必須な項目

▪︎ ビジネスマナー実践
挨拶や名刺交換、メール文面といったビジネスマナーを、知識として覚えるのではなく、実際に体を動かして身につける研修である。ロールプレイ形式で場面を再現し、行動後にフィードバックを受けることで、自分では気づきにくい癖や改善点を理解できる。失敗を恐れず試せる環境の中で、現場で使える所作や言葉遣いが自然と定着していく。
▪︎ 仕事の流れ可視化
自社の商品やサービスが、どのような工程を経て顧客に届くのかを図やフローで整理する研修である。部署ごとの役割や関係性を理解することで、自分の業務が全体の中で果たす意味が見えてくる。「自分の仕事だけ」に閉じない視点を育て、周囲との連携や先回りした行動につなげることを目的としている。
▪︎ 報連相ケーススタディ
報告・連絡・相談について、「どこまで伝えるべきか」「いつ相談すべきか」を具体的な事例を通して考える研修である。正解を暗記するのではなく、判断の軸や考え方を共有することに重点を置く。状況によって最適な対応が変わることを理解し、現場で迷ったときに立ち返れる判断力を養う。
▪︎ 文章力・要約トレーニング
議事録やメール作成を想定し、情報を整理して分かりやすく伝える力を磨く研修である。要点をつかみ、相手の立場を意識して書く練習を重ねることで、業務効率や意思疎通の質が高まる。生成AIが普及する時代だからこそ、人が考え、構成し、伝える文章力の重要性を再確認する機会となる。
▪︎ コンプライアンス・情報リテラシー研修
ルールを覚えることを目的とせず、「なぜ守る必要があるのか」「守らなかった場合に何が起こるのか」を考える研修である。実際の事例をもとに議論することで、コンプライアンスや情報管理を自分事として捉えやすくなる。日常業務の中で判断に迷った際の指針を持つことにつながる。

▪︎ チームビルディング
チームとして成果を出す土台をつくるために行う。互いの役割や強みを理解し、安心して意見や質問ができる関係性があってこそ、情報共有や意思決定が円滑になり、挑戦と学びが生まれる。特に新人期にチームビルディングを行うことで、失敗を恐れず行動できる環境が整い、受け身ではなく主体的に関わる姿勢を育てることができる。
▪︎ フィールドワーク型研修
実際に顧客や現場を訪れ、見て、聞いて、感じたことを持ち帰る体験型の研修である。机上の知識だけでは得られない気づきが生まれ、仕事と現実とのつながりを実感できる。体験後に共有することで、個人の発見がチーム全体の学びへと広がり、理解がより深まる。

▪︎ プレゼンテーション実践
テーマを与えられ、限られた時間で準備し発表する実践型の研修である。人前で伝える緊張感を経験することで、構成力や表現力、伝える意識が鍛えられる。早い段階で成功と失敗の両方を経験することが、今後の提案や報告への自信につながっていく。
▪︎ ロールプレイ営業・対応演習
顧客対応や社内調整を想定し、寸劇形式で行う実践的な研修である。理想的な対応だけでなく、あえて失敗例を演じることで、対応の難しさや改善点が浮き彫りになる。安全な環境で試行錯誤を重ねることで、現場での応用力や対応力を高めていく。
▪︎ 振り返り共有セッション
研修や演習の後に必ず設ける振り返りの時間である。感じたことや学んだことを言語化し、他者の視点に触れることで理解が深まる。経験を「やりっぱなし」にせず、自分の中に定着させるための重要なプロセスであり、次の行動へと学びをつなげる役割を担う。
次の項目ではチームビルディングにおすすめの研修をご紹介します。
おすすめのチームビルディング研修3選
① HADO(AR・デジタル体験型)

ARスポーツHADO(ハドー)は、AR(拡張現実)技術を活用した日本発の次世代スポーツだ。プレイヤーは頭に専用ゴーグル、腕にアームセンサーを装着し、現実のコートを動き回りながら、エナジーボール(攻撃)やシールド(防御)を使って対戦する。最大3対3のチーム戦で、相手のライフを削り切ると得点となるのが基本ルール。ボールの速さや大きさ、数などを自分で設定できるため、個人の判断力とチームの連携が勝敗を左右する。身体性と戦略性、そしてデジタルならではの演出が融合した新感覚の競技として、世界中で体験者を増やしている。
運動能力の差が出にくく、誰でも参加しやすい点が新人研修に向いている。勝敗は個人の身体能力よりも戦略立案、役割分担、情報共有に左右される。そのため「誰が前に出るか」「誰が全体を見て指示を出すか」といった行動特性が自然に表れ、仕事に近いチームダイナミクスを体感できるのが特徴だ。楽しむだけでなく、重要なのは終了後の振り返りである。どのような判断が成果につながったのか、連携がうまくいかなかった場面はどこかを言語化することで、体験が業務理解へとつながる。
HADO 次世代チームビルディング研修 https://hado-official.com/service/training/teambuilding/
② アウトドア系(非日常・環境変化型)
アウトドア系研修は、普段とは異なる環境に身を置くことで、思考や行動の幅を広げる効果がある。自然の中でのミッションや協力課題では、計画通りに進まない状況が多く発生するため、柔軟な判断やその場での役割調整が求められる。これは実際の業務におけるトラブル対応や想定外の出来事への向き合い方と重なる部分が大きい。また、屋外という開放的な空間は心理的距離を縮めやすく、新人同士の関係構築にも有効だ。ただし、体力差や天候リスクへの配慮は不可欠である。目的は「強くなること」ではなく、「協力して状況を乗り越える経験」を共有することだと明確にしておきたい。
③リアル脱出ゲーム(思考・情報共有型)
リアル脱出ゲームは、参加者がチームとなり、制限時間内に謎や暗号を解きながらゴールを目指す体験型プログラムである。新人研修において有効なのは、個人のひらめきよりも「情報共有」「役割分担」「意見のすり合わせ」が成果を左右する設計になっている点だ。自分が得た情報をどう伝えるか、他者の意見をどう活かすかが自然に問われ、報連相の重要性を体感的に学ぶことができる。また、発言力の強弱に関係なく、誰かの一言が突破口になる場面も多く、チーム内の多様性への理解にもつながる。研修として活用する際は、脱出できたかどうかではなく、どのようなコミュニケーションが機能したかを振り返ることで、実務に近い学びへと昇華させたい。
新人研修を通して身につけてほしいこと
新人研修のゴールは、「すぐに即戦力になること」ではない。むしろ、学び続ける姿勢を身につけることが最も重要だ。わからないことをそのままにしない力、助けを求める力、失敗から学ぶ力。これらは一朝一夕では身につかないが、最初の研修での体験がその後の行動に大きく影響する。
また、「会社は自分を評価する場であると同時に、自分が価値を提供する場である」という意識を持てるかどうかも大切だ。受け身ではなく、主体的に関わる姿勢を育てたい。
新人研修をする上での注意点
注意したいのは、「詰め込みすぎないこと」と「比較しすぎないこと」。情報量が多すぎると、結局何も残らない。完璧を目指すよりも、「これは持ち帰ってほしい」という軸を明確にすることが重要だ。また、新人同士を過度に比較すると、早い段階で自信を失う人が出てしまう。成長のスピードは人それぞれであることを、研修を通して伝えていく必要がある。
さらに、研修担当者自身が「教える側」として構えすぎないことも大切だ。一緒に考え、対話する姿勢が、新人の安心感につながる。
まとめ
時代背景が変わったからこそ、研修の目的や手法もアップデートが求められている。新人研修は、会社の未来を映す鏡のようなものだ。どんな価値観を大切にし、どんな人材と一緒に働きたいのかが、研修の内容や進め方に表れる。新人を「育てる対象」として見るのではなく、「共に成長する仲間」として迎える。その姿勢こそが、結果的に強い組織をつくっていくだろう。必要なのは、派手な仕掛けではなく、意図のある設計と、丁寧な対話。新人研修を、単なる通過点ではなく、長いキャリアの確かなスタートにするために、いま一度見直してみてはいかがだろうか。
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