町おこしにぴったりなイベント企画40選! さまざまなアイデアで町を盛り上げよう

全国で空き家の増加や人口減少が進むなか、「人を呼び込む仕掛け」としてイベントに注目が集まっている。近年は、古民家を宿泊施設へと再生する取り組みが各地で進み、丹波篠山市(兵庫)や小値賀町(長崎)、日南市(宮崎・飫肥)、尾道市(広島)、香取市(千葉・佐原)、大洲市(愛媛)など、地域資源を生かした町おこしの事例も増えてきた。
ただし、町おこしの目的は地域ごとに異なる。「まずは足を運んでもらいたい」「宿泊につなげたい」「将来的には住んでほしい」など、ゴール設定によってイベントの設計は大きく変わる。
本コラムでは、目的別に整理した7つのイベントタイプと、「未就学〜小学生の子ども+保護者」を対象にしたファミリー向けイベント10案を紹介する。
宿泊を前提としたイベント

宿泊を前提に設計されたイベントは、観光消費を地域に落としやすいのが最大の特徴だ。昼と夜、または複数日に分けて体験内容を変えることで「帰らない理由」を自然につくることができる。テーマ型のまち体験フェスやナイトカルチャーイベント、朝活プログラムなどは、日帰り客を宿泊客へ転換しやすい。連泊者限定で解禁される特別体験を用意するなど、滞在日数に応じた“体験の段階設計”も有効だ。ワーケーションと組み合わせれば平日の稼働も見込め、通年型イベントへ発展させやすい。
1泊2日/2泊3日「テーマ型まち体験フェス」
発酵や酒、歴史、自然、職人文化などテーマを決め、昼と夜で異なる体験を用意。複数日に分けて参加する設計にすることで、宿泊を前提とした滞在型イベントになる。
夜だけ開催「ナイトカルチャーウィーク」
夜市やナイトミュージアム、星空解説など夜間限定の企画を集約。日帰りでは参加しきれない構成にすることで、自然と宿泊需要を生み出せる。
朝活イベント(朝市・朝修行・朝ヨガ)
早朝スタートの体験を用意することで、前泊や当日泊を促進。朝の静かな時間帯を活かした体験は、地域の魅力を新たな切り口で伝えられる。
連泊者限定・体験アンロック型イベント
1泊目では体験できない“特別プログラム”を2泊目以降に解禁。連泊するほど体験が深まる設計で、滞在日数の延長を自然に促す。
季節滞在型「〇〇週間」
花、雪、漁、収穫など季節資源をテーマに、1週間単位で連続開催。短期集中型よりも滞在・回遊を促しやすく、地域全体を巻き込みやすい。
ワーケーション×イベント週間
平日は仕事、夜や週末はイベント参加という設計。観光と仕事を両立できるため、平日の滞在需要創出や長期滞在につながりやすい。
「理由」をつくる再訪イベント

一度きりで終わらせず、何度も足を運んでもらうには「続きがある設計」が欠かせない。月替りテーマイベントや、季節ごとに内容が変わるスタンプラリー、年に数回開催される“連続型イベント”などは、再訪の動機を生みやすい。地域検定や体験修了証の仕組みを取り入れることで、「次は上級編に挑戦したい」という参加者の心理を後押しできる。観光を単発消費で終わらせず、関係人口へとつなげる重要なアプローチだ。
月替りテーマイベント(12ヶ月制)
月ごとにテーマを設定し、年間を通して開催。季節の変化と結びつけることで「次は別の月に来たい」という再訪動機を生み出す。
スタンプラリー×季節変化型
季節ごとに台紙やルート、特典を変更。何度参加しても新鮮さがあり、町歩きと飲食利用を同時に促進できる仕組みになる。
年4回開催「続きものイベント」
年に数回開催し、参加しないと体験や物語が完結しない設計。イベントそのものがシリーズ化され、自然なリピーター育成につながる。
地域検定・体験修了証イベント
体験に段階を設け、修了証や称号を付与。初級から上級へ進む楽しみが生まれ、学びと再訪を両立できるイベントになる。
地域課題解決型イベント
イベントを地域課題の解決と結びつけることで、町おこしは一過性の催しから“まちづくりの手段”へと進化する。空き家や空き店舗を期間限定で開放するイベントは、遊休資産の可視化と利活用の第一歩になる。後継者不足に悩む農業・漁業・職人仕事を体験型イベントとして切り出せば、担い手づくりや関係人口の創出にもつながる。観光・仕事・暮らしを横断的に体験できる設計がポイントだ。
空き家・空き店舗期間限定オープンイベント
空き家や空き店舗を期間限定で開放し、POPUPショップやギャラリーとして活用。遊休資産の可視化と来訪者の回遊を同時に実現できる。
後継者・担い手体験イベント
農業や漁業、職人仕事などを1日体験できる企画。観光と仕事体験を結びつけ、担い手不足や関係人口創出につなげる。
地域仕事体験×観光イベント
午前は仕事体験、午後は観光という二部構成。働く現場を知ったうえで町を巡ることで、地域理解が深まりやすい。
移住・関係人口向け「暮らし体験フェア」
観光、住まい、仕事を一体で体験できるイベント。短期滞在を通じて「暮らす視点」を持ってもらうことができる。
学生・若者向け地域プロジェクト型イベント
数日間の合宿形式で課題調査や企画立案を行う。若者の視点を地域に取り込み、将来的な関係人口づくりにもつながる。
インバウンド対応イベント

インバウンド向けイベントでは、「言語に頼らない体験設計」が鍵となる。食、音、香り、身体を使った体感型イベントは、説明を最小限にしても満足度を高めやすい。宗教・文化への配慮を明示することで参加のハードルを下げ、安心感を提供できる点も重要だ。開催日や時間を固定した定時イベントは、訪日客にとって予定を立てやすく、地域の“定番コンテンツ”として育てやすい。
言語不要・体感型イベント
食、音、香り、身体を使った体験を中心に構成。言語に頼らず楽しめるため、インバウンドにも対応しやすい。
宗教・文化配慮型体験イベント
食事制限や礼拝時間などへの配慮を明示。安心して参加できる環境を整えることで、訪日客の参加ハードルを下げられる。
海外向け「通年開催・定時イベント」
毎週同じ曜日・時間に開催する定例イベント。予定が立てやすく、地域の“定番体験”として認知されやすい。
ローカルガイド同行ツアー型イベント
少人数制でガイドが同行する高付加価値ツアー。地域の背景や暮らしを深く伝えられ、満足度の高い体験になる。
伝統文化×現代演出イベント
伝統文化に照明や音響、映像演出を組み合わせて再編集。若年層や海外客にも届きやすい表現が可能になる。
閑散期対策イベント
観光の課題として多く挙げられるのが、季節による需要の偏りだ。閑散期対策では、「条件の悪さ」を価値に変える発想が求められる。寒さ、雨、静けさ、星空などを主役にしたイベントや、屋内完結型フェスは実施しやすい。味噌や酒などの仕込み・熟成イベントは“待つ体験”として長期的な関係づくりにもつながる。限定割引を組み合わせれば、参加者の行動を後押しできる。
あえて“寒い・暑い”を売りにするイベント
寒さ、雨、静けさ、星空など条件の厳しさを魅力に転換。閑散期ならではの体験価値を打ち出せる。
室内完結型フェス
工房や蔵、体育館、廃校などを活用した屋内イベント。天候に左右されにくく、通年で実施しやすい。
食の仕込み・熟成イベント
味噌や酒、干物などの仕込み体験を提供。完成を待つ時間も含めた“長く関わる体験”として関係人口づくりに有効。
冬/梅雨限定の割引連動イベント
参加者限定で宿泊や飲食の特典を用意。閑散期でも来訪の後押しとなり、地域消費を促進できる。
SNS・話題化しやすいイベント
SNS時代において、イベントの拡散力は無視できない。期間限定のライトアップや展示、参加型アートイベントなどは視覚的な訴求力が高い。来訪者自身が主役となる展示や、デジタルパスポートの導入によって「体験の証」を残す仕組みをつくれば、投稿意欲も高まる。話題化は目的ではなく手段だが、認知拡大のきっかけとして有効に活用したい。
期間限定・写真映え装置イベント
ライトアップや展示など視覚的に訴求する企画。SNSでの拡散をきっかけに認知拡大を狙える。
参加型アート・制作イベント
来訪者が制作に参加し、作品が町に残る仕組み。体験の記憶が形として地域に蓄積される。
来訪者が主役になる展示イベント
写真や言葉、体験記をその場で展示。参加者自身が発信者となり、自然な口コミを生み出す。
イベント×デジタルパスポート
電子スタンプやNFTで来訪履歴を可視化。参加の証が残り、再訪やコレクション欲を刺激する。
小規模でも始められるイベント
町おこしイベントは、大規模である必要はない。月1回のトークイベントや、週末限定のミニイベントなど、小さく始めて継続することが地域にとっては大きな力になる。住民と来訪者が自然に交わる場を“公式なイベント”として設けることで、交流が定着しやすくなる。無理なく続けられる仕組みこそが、長期的な地域活性につながる。
月1回・地域人トークイベント
地域の人と来訪者が語り合う場を定期開催。小規模でも交流が継続し、関係性が育ちやすい。
週末だけの定例ミニイベント
内容を固定し、週末限定で継続開催。小さく始めて長く続けることで、地域の日常に溶け込む。
ファミリーにおすすめのイベント10選

① まちまるごと「こども仕事体験デー」
概要
商店・農家・工房・宿泊施設などで、子どもが1日“お仕事体験”。
解説
地域の商店や事業者を会場に、子どもが実際の仕事を体験できるイベント。パン屋での成形体験、農家での収穫、旅館での布団敷きなど、内容は短時間・安全配慮型で構成する。保護者は見学または周辺観光が可能。体験後には「まちのおしごと手帳」や修了証を配布し、学びの要素を明確化する。複数拠点を回る設計にすることで、町歩き・飲食利用が自然に発生。開催を土日+連休に設定することで宿泊ニーズを喚起し、教育×観光の文脈で再訪理由にもつながる。
② 親子で泊まる「里山・里海探検キャンプ」
概要
1泊2日で自然体験+地域の暮らしを体感。
解説
山・川・海など地域の自然資源を活かし、ガイド同行で行う親子向け探検型イベント。昼は生きもの観察や焚き火体験、夜は星空観察、翌朝は地元食材の朝ごはん作りなど、時間帯ごとに内容を変える。安全管理と少人数制を徹底し、初心者家族でも参加しやすくする。宿泊を前提とすることで滞在時間を確保でき、自然の魅力を“観光消費”として体験価値に転換。学校の長期休みや閑散期対策としても活用しやすい。
③ 空き家が遊び場になる「期間限定こども工房村」
概要
空き家を改修し、ものづくり体験拠点に。
解説
地域の空き家や空き店舗を期間限定で開放し、木工・陶芸・布・紙などの制作体験ができる工房として活用する。子どもは作品づくり、保護者は見学や町歩きが可能。作品は当日持ち帰り、または後日郵送とすることで「思い出の可視化」を図る。空き家活用の社会的意義を伝えやすく、移住・定住施策とも親和性が高い。複数日開催にすることで連泊需要を生み、町全体の回遊性向上につながる。
④ 親子で挑戦「まち謎解き・冒険ラリー」
概要
町を歩いて解く、家族向け謎解きイベント。
解説
観光スポットや商店、史跡を巡りながら謎を解く体験型イベント。問題は小学生でも理解できる難易度に設定し、親子で協力して進める設計にする。制限時間を設けず、途中で飲食や休憩ができるルートにすることで消費行動を自然に誘導。全クリアで地域限定グッズを進呈するなど達成感を演出。複数コースや季節替わり問題を用意すれば、再訪・リピートにもつながる。
⑤ 「親子郷土料理づくり」食育イベント
概要
地元食材で、親子一緒に料理体験。
解説
郷土料理や旬の食材を使った親子向け料理教室。地元の方が講師となり、食材の背景や地域文化も紹介する。完成後は家族で食事を楽しみ、レシピを持ち帰れるようにする。屋内開催が可能なため天候に左右されにくく、通年実施しやすい。食はファミリー層の満足度が高く、宿泊施設や直売所との連携で地域経済への波及効果も期待できる。
⑥ 親子で学ぶ「伝統文化ミニ留学」
概要
1泊2日で伝統文化を集中的に体験。
解説
染物、和紙、太鼓、祭り囃子など地域の伝統文化をテーマにした短期集中体験。日中は体験、夜は地域の人との交流会、翌日は発表や展示を行う。子どもにとっては非日常の学び、保護者にとっては文化理解の機会となる。宿泊を前提にすることで深い体験が可能になり、教育旅行・家族旅行の新たな選択肢となる。
⑦ 農業×観光「親子収穫&泊まれる農家体験」
概要
収穫体験+農家民泊の組み合わせ。
解説
季節の収穫体験と農家での宿泊を組み合わせたイベント。野菜や果物の収穫、簡単な出荷作業、夕食づくりなどを体験する。子どもにとって食の裏側を知る学びになり、保護者には安心感のある滞在体験となる。農家側にとっても副収入と関係人口づくりにつながり、継続開催しやすい。
⑧ 「こども祭り」リデザインイベント
概要
昔の遊び・祭りを子ども向けに再構築。
解説
地域の祭り要素を縮小・安全化し、子ども向けに再設計。屋台遊び、簡易山車、太鼓体験などを昼間開催する。夜は花火やライトアップで家族滞在を促進。伝統を守りつつ現代家族に合う形にすることで、地域住民の参加も得やすい。年1回の定例化で地域の“顔”となるイベントに育てられる。
⑨ 親子ワーケーション体験イベント
概要
保護者は仕事、子どもは体験学習。
解説
平日開催を前提に、午前は保護者向けワークスペース、子ども向け体験プログラムを同時提供。午後は親子で観光や自然体験を行う。滞在型・平日需要を生みやすく、混雑回避にも有効。長期休暇やテレワーク層との相性が良く、新しい観光スタイルとして注目されている。
⑩ 「家族の思い出づくり」フォト×体験イベント
概要
体験+プロ撮影で記念に残す。
解説
体験イベントとプロカメラマンによる家族写真撮影をセットで提供。着物・作業着など地域らしい衣装を用意し、町並みや自然を背景に撮影する。写真は後日データ納品とし、旅の満足度を高める。記念日・誕生日利用にも広がりやすく、口コミ・SNS発信による二次的な観光誘致効果も期待できる。
ARスポーツHADOで町を盛り上げる!

HADO(ハドー)は、AR(拡張現実)技術を使った対戦型スポーツです。プレイヤーは頭にヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル)と腕のアームセンサーを装着し、現実のコートを動き回りながら「エナジーボール(攻撃)」や「シールド/バリア(防御)」などのスキルを発動して戦います。基本は最大3対3のチーム戦で、ルールがシンプルな一方、スキルのパラメータ設定や連携で戦略性が生まれるのが特徴です。
町おこしにもHADO!
奈良県宇陀市では、HADOの全国大会「UDA CUP(ウダ・カップ)」を毎年開催しています。2024年3月23日の大会では、関東から沖縄まで全国各地から28チーム・約100名の学生が市立榛原小学校体育館に集まり、全国規模の交流が生まれました。学校体育館など既存施設を活用できるため、大規模な新設投資が不要なのも強みです。大会運営を通じて地域の方が関わることで、来訪者と地域の人との自然な交流が生まれ、観戦・運営・交流を含めた“地域ぐるみのイベント”として継続しやすいことも◎若者流入、交流人口の創出、地域の一体感醸成という点で、HADOは町おこしに実践的な効果をもたらしています。
レポートはこちら https://hado-official.com/news/7621/
学校教育でも注目をされています
学校現場では、運動が得意・不得意に左右されにくい対戦設計や、チーム連携・作戦立てを通じた学びが評価され、体育授業などに導入した事例もあります。装着デバイスでスキルを発動し、仲間と役割分担しながら戦うため、協働・コミュニケーションの題材にもなりやすい点が注目されています。
社内イベントにも活用されています

企業向けには、チームビルディング/社内レクリエーションとして活用されています。1ゲーム最大3対3で交代しながら運用でき、人数規模に応じたチーム分けや進行を専属スタッフがサポートするプランも用意されています。対戦→作戦会議→振り返りの流れが作りやすく、部署横断の交流づくりに向きます。
全国出張も対応可能!
常設施設として、HADO ARENA お台場店(アクアシティお台場内)や、HADO ARENA 東京ソラマチ店(東京スカイツリータウン内)があります。また機材とスタッフを会場へ派遣する「全国出張」も対応可能です。
まとめ
町おこしイベントに求められるのは、「人を集めること」そのものではなく、なぜ来るのか、なぜ泊まるのか、なぜまた来るのかを丁寧に設計すること。地域資源や課題と結びつけ、小さく始めて継続することで、イベントはまちの未来を支える仕組みへと育ち、目的に応じたイベント設計が、持続可能な地域活性への第一歩となるでしょう。
