DXを「体験できる教材」へ 大阪府立福井高等学校がARスポーツを導入

大阪府立福井高等学校(大阪府茨木市)では、文部科学省が推進する「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の取り組みの一環として、ARスポーツ「HADO」を導入しました。
HADOはAR技術を活用し、実際に身体を動かしながら対戦するコンテンツで、ICTと身体活動を融合した体験型アクティビティです。
同校では、DX推進予算を活用し、生徒が体験を通して学べる「体験できるDX教材」としてHADOを導入。体育授業や学校行事での活用を想定し、約40名規模の授業にも対応できる2コート運用環境を整備しました。
教育DXの推進と体験型学習環境の整備
文部科学省が推進する「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」では、AI・データサイエンス・STEAM教育などに対応した教育環境の整備が全国の高等学校で進められています。
その中で近年注目されているのが、デジタル技術を活用した体験型学習環境の整備です。
従来のICT環境整備は、クラウドや学習管理システムなど、学習活動を支える基盤整備が中心でした。一方でDXハイスクールでは、3Dプリンターなど、生徒が実際に体験しながら学べる教育環境づくりも重要なテーマとなっています。
こうした背景のもと、大阪府立福井高等学校では、DX推進予算を活用し、生徒が体験を通して学べるDX教材の導入を進めています。
「体験価値が分かりやすいDX教材」を模索
福井高校ではDX推進予算の活用にあたり、次のような観点から教育環境の整備を検討してきました。
- 生徒が身体を動かしながら体験できること
- ICTと身体活動を組み合わせた新しい学習体験を提供できること
- 校長会やオープンスクールなど校内外に対してDXの取り組みを分かりやすく説明できること
こうした考えのもと、今回導入されたのが「HADO」です。
HADOはAR技術を活用し、実際に身体を動かしながら対戦するスポーツで、デジタルと身体活動を融合した体験型コンテンツです。
福井高校では、このHADOを「体験できるDX教材」として位置づけ、体育授業での活用を想定した環境整備を行いました。
体育授業で活用できる体験型DX教材
今回の導入では、体育授業での活用を想定し、2コートを同時に運用できる環境を整備しました。
これにより、
- 約40名規模のクラス授業での活用
- 複数チームによる対戦形式の授業
- 待機時間を減らした授業運営
が可能になります。
また、従来の体育授業とは異なり、得意・不得意に関わらず全員が参加しやすい授業設計も期待されています。

姫路先生コメント
福井高校ではDX推進予算の活用にあたりコンピュータの中、LAN教室の中で完結しないDX教材を模索していました。
そのなかで「体験できるDX教材」として『「AR技術」の体験』、『わかりやすい基本ルールで、身体接触の少ないスポーツ』この2つをポイントにHADOを導入することになりました。
日本語指導が必要な外国にルーツのある生徒たちにも「親しみやすいコンテンツになるのではないか」という思いもあり、選択科目での授業や学校行事での活用を予定しています。
学校行事や広報にも活用
今後は以下のような展開も検討されています。
- 同好会・部活動としての活用
- クラスマッチなど学校行事での利用
- オープンスクールでの体験コンテンツ
- 他校との交流戦や大会への参加
体験型コンテンツとして、生徒だけでなく中学生や保護者にも分かりやすく学校のDX教育の取り組みを伝えることが期待されています。
今後の展望
今回の取り組みは、ICT機器の導入にとどまらず、教育DXの取り組みを「体験」として伝える教育環境づくりの一例となります。
福井高校では今後も、ICTと身体活動を組み合わせた新しい学びの可能性を探りながら、教育DXの取り組みを発展させていく予定です。
